スペイン側の大きな港町アルヘシラス、
千円の違いで水回りのヤバそうなシミだらけの宿と、四つ星ホテルの差があるのでいい方に泊まった。
お陰でディナーバイキング千円ちょい、
朝も美味しく、アメニティもいい香りでお土産に♪
(通常、現地の街を歩くのは好きだけど、時間と体力の余裕のないこの宿では、わざわざタクシーで町まで出て食べるのは大変だったし、ここらで1回その分休憩にあてたかったので。)
12時のチェックアウト後、せっかくだから敷地のプールもうろっと見に。
今思えばこの朝がなんと優雅で穏やかな時間だったことか……。
この日の事は今回の旅の中で、ある意味一番書き伝え、残したかった事。
計画段階から一番のネックと思われていたスペインからモロッコへの大移動日、国境超え。
まずは高台のホテルからタクシーで港へ。
これが港のロータリーと町並み。
それを反対側から全景で撮ったパネルが船乗り場建物内にあった。
ヨーロッパ大陸南端なので各地へ出ていく貨物船なども泊まる近代的で巨大な港。
建物に入ると駅みたいな感じで、各会社のフェリーチケット売り場が並んでいた。
これまではあまり見なかった頭にヒジャブ(布)を被って髪と首を隠した女性が急に増え、(鼻から下も覆うのはアラブ諸国などらしくモロッコは顔は出していい)
海の向こうはアフリカ大陸で、人や物の行き来があるんだなーと実感。
そして案外こういう女性も活発に外に出るのね、とも思った。
ここアルヘシラスから一番近いアフリカ側にあるスペインの飛び地セウタへ向かう船を探す。
確かここへついたのが13:15ぐらいで、電車の感覚だと次のセウタ行き船が13:30にあったけど、慣れないところでバタバタするからとその次の14:00のチケットを買う。
2階に上がり、まずはこのロビーのベンチに荷物を置いたり写真を撮る。
ロビーの端にある乗るためのゲート。左右で会社が違う。
ここをくぐったらすぐ船に乗る所なのかなーと思っていた。
船の中に売店もあるらしいと知っていたけど揺れる船の中で買いたくないし、
他の人のブログで買いに行く間に席を取るのにストールと水を置いておいてしまって、サンドイッチを買いに行って戻ってきたら
ストールはなくなり席も水が残っていても関係なく取られていた、というのを読んでいたので
この建物内の売店へ。
作ってもらうタイプの店だったので少し待ち、トイレに行って、
たぶん20~15分前に再度ロビーに私は落ち着く。
そのあと交代で母がトイレから戻ってくる。
ところが電子掲示板に、乗る予定の船が出ていない。ゲートも閉まっていて係員がいない。
前の船もだいぶ出航が遅れていたので、まあそういうものなのかなと気長に表示を時々見つつ待つ。
でも出航予定時刻を3~40分過ぎても出ないので、かな〜り不安になってきて、一階の先ほどチケットを買った場所まで戻って聞くと、
なんと!!その船はもう出たと?
どゆこと?!
定刻に数人乗って出て行ったと。
ゲートは合っている。
電子掲示板の表示が私達にはわかりにくい名前になっていたのか、
乗る人が数人でおそらくさほど目に止まらず、
食料を買いに行ったりトイレから戻ってきたのが20-15分前で、
きっと乗客の塊の波が途絶えた時点でもう居ないと思われゲートを閉められ
その係員も去っていった!!!?
ななななんてこと?
時間はそこそこあったはずなのに、妙に現地ののんびり体質に慣れてしまっていて時間は疑わず、
それなのにお客居なくなったら閉めるかもよっていうサボり体質みたいなところの認識が抜けていた!
そして、チケットに関しては何時発分とかはきっちりしていなくて、そのままのチケットでまた乗れるらしいが、
なんと、さっきは13:30と14:00発があったというのに、不運にも次は16:00発と!!??
港で2時間待機だよ_| ̄|○
まだモロッコへの大移動は始まったばかりだと言うのにいきなりもう夕方やんっ現地観光の時間が減るー✕✕✕!
なんてまだかわいらしい事を考えていたのだけど、
これ暗雲立ち込めてたんやね……
ま、どーしょーもないので、すぐに開き直り、ちょうど忙しくてまだ読めてなかったモロッコガイド本を
入国前に注意とか読んどかなマズいしーと読みふけることに。
ほんなら思った以上に衛生面とか騙し関係やばいやんって知れたしまあ良かったか、と。(3回行って3回ともお腹壊したって人や、絨毯屋連れてかれたら帰してくれなくて300万円クレカで払わされた人の話とか^^;)
氷はもちろん、水で洗う生野菜や、水で洗った包丁に触れるカットフルーツも食べないと決意!薬は持ってるけどすこしでも元気に楽しく旅行したいしね。
そして次の船には慎重に、ゲートが開いてすぐ並びました^^;
ゲートをくぐると、そこからも思ったより広くて長い!!
そうかー、だから慣れた地元の人でも早くにゲートを通過しはってんね。
建物は駅みたいな感じでチケットも手軽やけど、規模の大きな港やから、ちょっと空港的な感じに考えないといけないのだわ。
そしてこれが乗る船。まあまあ大きくてホッ。
船内はこんな感じ。どこもゆったりした席だけど、反対向けの席がある所が海外…?
ドイツの長距離バスとかでも後ろ向きの席があって4人向かい合うのがあった。
こっちの人酔わへんの?
窓際の席を取り、出航してまず波は穏やか。
余裕でさっき買ったパンを食べる。迷ってたらお店の人がオススメと言ってくれたこれ、ほんとに美味しい(๑´ڡ`๑)
甘辛いなんかのお肉とチーズが絡んでる。
腕に巻いているのは酔い止めバンド。酔いのツボを突起で押して気持ち悪くなるのを防いでくれる。もう長年愛用。
町中のバス20分ぐらいのときとかはこれで充分。そのために酔い止め飲みたくないし。私ほどひどくない人ならこれだけで全て充分って人も。
でも今日は大移動日なのでもちろん飲んでます。
これが有名なジブラルタル!スペイン側にあるイギリスの飛び地です。
どんな町並みでどんな文化なのかちょっと気にはなるけど…。
この後ぐらいから、急に船が大きく揺れだした!!
ヤバイっっ酔い止めは飲んでるけど、それでもこれ私無理!!って思うレベルで慌てて、船内を見渡し寝っ転がれる場所を探すっっ
車でもそうだけど横になると揺れに鈍くなる。さらに寝付きやすいのもその姿勢なので。
見ると、既に常連の船に弱い人は居たんだ!と気づく。
船は後方が揺れにくいからとそれは意識して座っていたけど、さらに良く知る人々は船の中央辺り=左右の揺れも少ないであろう場所に、しかもちょうど長椅子タイプのソファーがありそこを陣取って寝転んではる!!
私には目もまともに開けてられない程の揺れの中、比較的揺れに強い母にスーツケースを託し、
手提げだけ持ってヨタヨタと揺れに振り回されながら中央付近へ。
すると幸いな事に一箇所だけ長椅子に空きスペースが!
真横には若めの男性二人がいてこっちを見ていたけど、そんなことは構ってられない!
即、カバンを枕に寝転んで意識をうとうと遠のかせました。普段ならなかなか寝付けない人だけど、そこは旅行中の寝不足もあり。
30分かそこらして、気づくとアフリカ側に近づいたようで波が穏やかに。
ふう〜〜乗り越えられた、と安堵してその寝ていた場所からの写真。
船に弱い方は初めからここをキープされる事をオススメ。
ちなみに船は2階のほうが揺れると聞いてます。
窓から見えるのは初めて見るアフリカ側。
そしてそして、人生初のアフリカ大陸に船で到着〜!!
アフリカにはシマウマでも見に飛行機で行くことがあるのかな〜ぐらいの漠然とした印象しか持ってなかったのに、まさかこんな形で上陸するとはっ(゜o゜)
でも、まだここはスペインの飛び地なんですけどね。
港の建物は先程とあまり変わらず、もっと小さい港なので特に周りにも何もなくスマホカメラを向けてなかった。
唯一これが、港の建物内にあったセウタの町らしいパネル。
あんれ〜ここまでで充分長くなってしまった?
これ、1回切ったほうがいいよね^^;
1番書きたいとこまで辿り着かなかったけどジブラルタル海峡のレポートということで^^;
案外少数派みたいですよ。スペインならスペイン、モロッコならモロッコだけを回って帰る人が多いから、ほとんどのガイドブックにもこのルートは船1時間半とか近いのに載ってない。
そしてネットで調べても人数が少ないからか、詳細情報が全然足らなかった!!と行ってみて思った。
なので今後行く人の参考にもなればな〜と思います。
もちろん大半のこんなルート行かんよ!って人達には、私があたふたやってるのを、へぇ〜!と笑って読んでいただけたらと思います(^o^)
次回からはカテゴリが
同じ「ブログ」の中の「モロッコ北部」に変わります。
あ、これこれ〜↓