海&陸路スペインからモロッコティトゥアン〜シャウエン

前回のモロッコ旅ブログで、スペインの港セウタから、モロッコとの国境まで乗ったタクシーのルートがこちら。

で、降りたところが赤い点↓なんだけど、

そこから歩いて南下し、国境超え手続きをし、下側の黄色いサークルのところに出る。

気づきました?

スペイン側に比べモロッコ側の、この何も無いっぷり!!

ほんでどうすんの?!ですよ。

チェックのしっかりした国境なんだし、多くの人が通る要所なんだし、いくらモロッコでも多少は最低限なんかあるかもと期待しちゃうじゃないですかっ。

遥かなる国境超えの旅をしたと言うのにトイレもなーーーいーーー!(ToT)

キオスク的なものももちろん、両替所もなーーいーー!

ATMは形はあるのに明らかに怪しいオンボロ?近寄ってみるも、やはり2台とも動かない。

身を隠すような木々の植え込みすら無いので、旅人の皆さん!トイレの非常時も対応不可ですよ!(*_*)笑

そういう場合はだいぶ手前のさっきの国境できっとどこかにはスタッフ用のトイレがあるはずだから頼み込むしかありません。でも場所柄貸してくれないかも…。

 

広がる景色はこんな感じ(・_・;)

これほとんど全部停車中の客待ちタクシー。

遠くに見えるのは栄えてるスペイン^^;

ほんとはここから2時間半(それでも3500-5000円ぐらい)タクシーに乗って今晩の目的地へ向かうはずだった。

でもそこは山の上の村、できればそこへ行く前に現代的な文明のある所でATMでお金を引き下ろしたり、モロッコのSIMをスマホに入れ替えたりしたい。

そしてもちろんトイレも行っとかなきゃ心配すぎるから無理!

って事で仕方なく途中にある街ティトゥアンまでの交渉をする。ユーロでOKとのこと。

 

タクシーの中では次の目的地までの移動も乗らないか?と言われるけれど、こんな何もない所で乗ったタクシー、高くふっかけられてるのかもしれないしと断る。

街の駅前とかのタクシーの方がいっぱい居て競争で安くなるかなと。事情知らないって何かと失敗する……

 

とにかく国境超えの修羅場といい、この今の状況といい、ここから一度脱して落ち着きたい、信用できる人の所に居たいと言う思いがあり、

日本のガイドブックに載ってる一番いいホテル、と言っても日本のビジネスホテルより安い感じのところだけど、Panorama HOTELに行ってもらう。

次のタクシーを呼んでもらうのにもいいだろうと。

 

お客さんは誰もいない小さなロビーに入り、ふーーーっと一息。フロントの人は久々に見る欧米先進国で見るような落ち着いた話の通じる人(ToT)

トイレを借りて、近くのATMでお金を引き出し、SIMカード販売店を聞いて入れ替え、商店でお菓子を買い込みホッと一安心〜〜。

モロッコの町は迷路みたいなのでSIMカード(かWi-Fi)無いと話にならないんです。地図を見るにも、はぐれた時や別行動にも。

 

そうこうしてるうちに、もう夕暮れ時。モロッコにもラッシュアワーがあった…ラマダン期間入り直前と言うのも関係してるのかもしれない、が、タクシーが捕まらない(T_T)(T_T)(T_T)

ホテルの人に相場を聞けてだいぶ安いやん、一人目の人ぼってたとわかっていた。

ホテルからタクシー会社に何度も電話してもらうも繋がらない。

 

ホテル前の道は崖っぷち。(パノラマホテルって言うぐらいですからね)

仕方ないのでその道で流しのタクシーを探す。強い風の吹く中、長く空車を待って、やっと止めても日本とは違う。イチから交渉^^;

しかもだいたいタクシーの運ちゃんは英語がカタコトなので、その人の携帯電話で英語のできる他のドライバーやボスに繋がれ、その人と交渉。

 

結局このタクシーの足りない時間帯、1台目の人が言った値段と同じぐらい(確か50DH位=5500円)で決着(ヽ´ω`)

それならはじめの人にホテル前で待っててもらってもこのお国そんなに値段取られないのでそれでよかったかなぁ〜。もっかい一時間後に来て、とか。

まぁ誰かの参考になる事を祈りま〜す。

 

ホテルの人に、こんなに良くしてもらったのにモロッコなのにチップを受け取らない方で感動して何度もお礼を言って出る。

そのタクシーに乗って、どこかで違うタクシーに乗り換えさせられ、あ、そういうもんなん?って。

後半は山道だと思うので私は酔い防止に後部座席で寝転がって寝る。

 

そしてなんとか、今日から2連泊の山の上の村、青い町で有名なシャウエンに到着〜〜。

車は最後までは入っていけないので近くで降ろされ、そうすると自然と荷物持ちの人達が寄ってくる。

3人に荷物を持たれホテルまで案内。まーもう迷路みたいな道でわからないし、階段や坂が多いので助かるからそのままついていく。

ホテルに付きフロントマンに「荷物持ちさん達のチップいくら?」と聞いたら3人で150ディルハム=170円ぐらいと言われたのだけど、それを渡すと

「3人だから300ディルハム」と言われ、もう長すぎる一日に疲れ果ててるのでしゃーないなーとなり払う。

 

そしてやっとこさ、かわいいシャウエンらしいホテルでウェルカムミントティーをいただく。

部屋に荷物を起きに行き、もう夜10時ぐらいやったかなので、すぐにご飯屋探しに出る。

てきとーな町の風景。

人目を引き過ぎないように、極力肌と髪と体のラインを隠す。高地の夜なので防寒にも。まあ、治安は悪くない。

にゃんこが多いのだけど、夜は特にゴミも多くてゴミを外して撮りづらい^^;

地図を見ると迷路な町だったけど、なんとなく光を求めて道なりに降りていくと町の広場にちょうど出た。写真の赤茶色の建物は博物館。

唯一この辺の店だけ開いてる感じ?

大きなもみの木があって明日の待ち合わせとかにもわかりやすくて良さそう。

見た感じで1番雰囲気のいいお店のテラス席に座る。寒いけど。中が特別明るくきれいなわけでもないので、皆もそうしてる。

モロッコスープ

いろんなスパイスのいい味で温まる。

こちらも代表料理、タジン鍋。栄養バランス良いわ。鍋が耐熱ガラスに乗ってるのって不思議。

玉ねぎとドライレーズンのクスクス。

これ!今まで食べたクスクスの中で1番美味しかった(*゚∀゚)!!

レーズンも柔らかくなってて、酸味と甘みのバランスがちょうど。玉ねぎの旨味も。そして、クスクスって日本で食べたとき、ややパサパサモサモサしてる印象を持っていたのだけど全然違う♪しっとり柔らか。こりゃご飯の代わりになるわって感じ。

りんごジュースは搾りたての、昔病気の時作ってもらうような懐かしいタイプ。もちろん危険を回避して氷無し。

前にあるのはモスク。ほっこりした時間でした(^^)にゃんこが寄ってきたりも。

伝票は紙ナプキンに手書き(笑)

めちゃ安い!スープたっぷりで110円!

メインでも440円。2人で晩御飯トータル1200円♪

あとでよく見たらこの店、店頭の縦看板に日本語メニューありましたので英語メニューはちょっと…って方にもいいと思います。

 

初め立てていた計画のグラナダから一気にシャウエンへ行く予定を変えて、アルヘシラス(港)で1泊を入れておいてほんと〜〜〜に良かった!

辿り着かないところだった(°ー°〃)

港で2時間、国境で1時間、寄る予定がないのに寄らなあかんかったティトゥアンで3時間のオーバー!!

出発前から今回の旅の1番ここがガンだろうなとは思っていたけど、予想以上に1番大変な日だった!

 

まぁでも長い多くの旅歴の中でもトップクラスのこの出来事は、後になったら記憶に残り思い出話を語る時には楽しいんだろうな?

こんな大変な思いをして辿り着いた分、次の日のシャウエン町歩きはほんとに素敵なものになります!

トラベルフォトライターAkaneが
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